畳の機能と効用
畳には、いろんな機能があり、
効果があると言われています。
①温度調節効果
夏涼しく冬は暖かい
②湿度調整効果
畳は水分を自然に吸湿したり、空気が乾燥すると反対に放湿する機能を持っています。
③空気清浄効果
シックハウスの原因となるホルムアルデヒドや二酸化窒素を吸着し、空気を清浄する効果があります。
④香り(アロマ効果)
イグサからは主に7種の芳香成分が発散されています。これらの成分が、室内に拡散することによって、疲れた人の体が自然に癒されているそうです。
芳香成分 | 効能など |
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フィトンチッド | 森林浴で気持ち良いと感じる、森や木の匂い |
ジヒドロアクチニジオリド | 他の芳香成分を保護する働き |
α-シペロン | 抗アレルギー作用、鎮静作用 |
バニリン | 精神安定、リラックス効果 |
α-ヨノン | スミレ、ラズベリーの香り |
β-フェニルエチルアルコール | バラの香り |
β-ヨノン | 木の香り |
⑤弾力性(衝撃吸収効果)
適度な弾力性があり、衝撃を吸収します。転んでも怪我をしにくいのでお子様がいる家庭は安心です。
⑥防音、吸音効果
音や振動を吸収するので、音が漏れるのを防ぎ、吸収する効果があります。
⑦水虫予防機能
イグサには抗菌効果があり、水虫の原因となる白癬菌が付着しても繁殖を抑えます。フローリングの場合は、家族やペットが水虫の場合、素足で歩行することで他の方へ感染する可能性がありますが、畳の上ならその心配はありません。
⑧集中力アップ(学習力向上)効果
北九州市立大学の森田博士らにより、「畳教室には集中力持続効果ある」ことが明らかになっりました。畳の教室と一般の教室にと比較して、簡単な算数の問題をそれぞれ30分ずつテストしました。結果を比較したところ、畳教室で解答するほうが、解答数が約14.4パーセント増加しました。
正解率には差はありませんでしたが、回答数が伸びたことで、畳部屋における集中力持続効果が認められました。 原因としては、イグサの青々とした色は、人に安心感をもたらす色といわれています。
また、イグサの香りには紅茶やバニラと同じリラックス成分が含まれています。靴を脱いで畳に足を置くのもリラックス効果の要因といえましょう。このようなイグサ・畳が持っている様々な良さが、畳部屋における集中力の持続効果を生み出したと言われています。
イグサは平安時代から利尿薬や消炎剤などの薬草として用いられてきた歴史があります。最近では食品や和紙、石鹸、入浴剤などにも利用されているようです。
参考URL:
https://www.youtube.com/watch?v=SjDiiAbOv6I